11月14日の「世界糖尿病デー」に合わせ、中国で糖尿病に関する啓発イベントが行われました。
このイベントでは、糖尿病患者でも正しい知識を持ち、適切に生活を管理すれば、美味しい食事を楽しみながら幸せな生活を送ることが可能だと専門家が話しています。
中国では糖尿病患者が増加しており、2021年のデータによると、20-79歳の成人には10人に1人が糖尿病を患っていると報告されています。また、他の調査結果で56.7%の患者が自分が糖尿病という認識がないそうです。
一般的には糖尿病に関する認識がまだそれほど高くないという現状があり、この日で開かれたイベントは一般的な知識について専門家が解説してもらったといいます。
このイベントでは、糖尿病に関する4つのよくある誤解が取り上げられ、それに対する正しい知識が説明されました。
実際には、糖尿病は糖分の摂取量だけで決まるわけではありません。遺伝、食事内容、運動不足などが複合的に影響する病気で、甘いものを控えるだけでは予防できないと専門家は説明しています。
血糖値を急上昇させない範囲で果物や低GI食品を適量摂取することは可能です。また、人工甘味料を使った食品を取り入れれば、カロリーを抑えつつ甘みを楽しむことができます。一方、でん粉などが入っている人工甘味料は要注意となるようです。
糖分に加え、塩分や油ぽいものの摂りすぎも糖尿病のリスクを高める要因です。こちらのものが特に摂取過多は糖尿病リスクを増加させることが明らかになっています。
血糖値を過度に低下させると、めまいや体調不良、心血管疾患のリスクが高まります。適切な範囲で管理することが重要で、過剰な制限はかえって逆効果です。
血糖値が低くなる時の対策として飴や糖分がある飲料などを携帯する必要があることも勧めています。
このように、糖尿病は適切な知識と管理があれば特別に恐れる必要はないのかもしれません。甘いものを楽しむ工夫や、バランスの良い食事を心がけることで、糖尿病患者でも日常を豊かにすることが可能です。
糖尿病は中国だけの話ではありません。日本を含め多くの国で悩ませられる病気となってきました。このような啓発活動は、日本の糖尿病患者にとっても参考になるかもしれません。