中国の旅行予約アプリ「同程旅行」が、新しい機能「ホテル予約の自動削除」を導入して注目を集めています。
この機能は、ホテルを予約した後にその履歴が自動的に削除される仕組みです。宿泊が終わった翌日の昼12時に予約情報がアプリから消えることで、個人のプライバシーを守ることを目的としています。
しかし、この機能に対しては賛否両論があります。支持する人たちは、「個人情報が守られるのはありがたい」と評価しています。特に、個人情報がネットで漏れることを心配する人たちにとっては、この機能は大きな安心となるでしょう。
しかし、批判する人たちは、「この機能があることで、不倫などの隠し事に使われるのでは?」と疑問を投げかけています。また、「もしホテルでトラブルが起きたときに、予約履歴が残っていなければ証拠がなくなるのでは?」という不安の声もあります。
「同程旅行」はこの機能について、「ユーザーが自由に選べるオプションであり、問題が起きた場合はバックアップデータが残っているのでサポートできる」と説明しています。
また、別の旅行予約サイト「去哪儿(Qunar)」でも、同じような機能が提供されており、こちらはパスワードを使って削除された注文を復元する仕組みが用意されています。
こうしたプライバシーを守るための機能が求められている背景には、近年、個人情報の漏洩が増えていることがあります。
特に中国では、ネット上のプライバシーを重視する人が増えており、こうしたサービスが注目されているようです。
プライバシーを守りながらも、消費者が安心してサービスを利用できるようにするための工夫が、今後も必要とされるかもしれません。