上海市の裁判所が航空券を販売するサイトと航空会社に対して訴えを起こした男性の訴えを退けました。
男性はオンラインで複数のフライトを含む航空券を購入した際、空港で「手荷物を預けるには追加料金がかかる」と言われ、その料金が航空券より高かったことに驚きました。
やむを得ずその場で支払ったものの「事前に無料の手荷物サービスがないことを知らされていなかった」として、予約サイトと航空会社に対して返金と損害賠償を求めました。
しかし、裁判所は「予約サイトが必要な情報を提供していた」と判断し、男性の訴えを退けました。
この航空券は、予約サイトが進めた複数の航空会社の便を乗り継ぐもので、手荷物のルールがフライトごとに異なっていましたが、サイト側はその情報を伝えていたとして問題はないとされました。
ネット上では「手荷物料金が航空券を上回るのはおかしい」という声も多く上がっています。
一方で、「LCC(格安航空会社)では、手荷物料金が航空券より高くなることはよくある」と冷静な意見も見られました。あるユーザーは「格安航空を使うなら、荷物が多い場合は事前にルールを確認しておくべきだ」とコメントしています。
日本でも似たようなケースがあります。日本のLCC(格安航空会社)も、運賃を安くするために手荷物や座席指定などのサービスは追加料金となることが多くあります。
特にピーチやジェットスター・ジャパンといったLCCでは、航空券自体は非常に安く購入できるものの、手荷物やその他のオプションを追加すると、最終的な支払額が大幅に増えることがあります。
こうしたルールを知らないで搭乗すると、思わぬ出費に驚くことも少なくありません。
LCCを利用する際は、事前に手荷物の料金やサービス内容をしっかり確認しておくことが重要です。航空券が安いからといって気軽に予約すると、最終的には一般の航空会社を利用するよりも高くついてしまうことがあるため、注意が必要です。
今回の中国での事例は、LCCを利用する際に共通する教訓と言えるでしょう。格安航空券を予約する際は、追加料金やサービスの詳細をよく確認し、計画を立てることが大切です。