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EVは駐車禁止!杭州のホテルが電気自動車を避けるもっともな理由

中国・浙江省杭州市にあるホテルが地下駐車場での新エネルギー車(EVなど)の駐車を禁止したことが話題になっています。

一部のEVオーナーから「差別的な扱いだ」との批判を受けています。

『潮新聞』によると、杭州市蕭山区のあるホテルには、地下駐車場の入り口に「新エネルギー車オーナー様へ、地下駐車場の安全を考慮し、指定の場所に駐車してください」という掲示があります。

ホテル側は、こうした措置を取る理由として、EVが火災が発生した場合に消火が難しいことを挙げています。

EVの火災は一瞬で爆発的に燃え広がることが多く、短時間で消火するのが難しいため、火災が起こるときにはホテル側が鎮火できかねない可能性を配慮して、地下駐車場でEV車の駐車を禁止したとのことです。

また、ホテルは近くの工場を改装して新たな駐車エリアを設け、EV専用の駐車スペースとして運用しています。新しい駐車エリアでは、車体が大きな車やEVが安全に駐車できるよう、通常よりも広い駐車スペースが用意されています。

一部のEVオーナーはこの措置に不満を持っていますが、多くは「安全面での配慮は理解できる」として受け入れているようです。

ホテルの安全管理責任者は、「地下駐車場でのEV駐車を禁止したのは、安全を最優先に考えた結果であり、差別的な意図はない」とコメントしています。

近年、EVが引き起こす火災事故が増加しており、安全への懸念が強まっています。今回の措置は、中国で普及が進む新エネルギー車に対する安全対策の一例として捉えることができます。

一方、ホテルのような公共施設が自主的に安全対策を講じることとEVユーザーへの公平な対応とでバランスをとることの難しさを物語っています。

今後、EVの安全性向上や充電インフラの整備が進むことで、こうした問題も解消されていくかもしれません。

参考:杭州有酒店禁止新能源车停地下车库,存在区别对待?酒店方回应

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