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猛暑で売れる「ブロック氷」エアコンない中国の小学校で大量投入か?

9月3日、中国の小学校では秋の新学期が始まったばかりですが、猛暑の影響で熱中症の症状を訴える生徒たちが続出していると『三湘都市報』が伝えています。

湖南省長沙市では最高気温が39度に達したことで、教室内の暑さが問題となりました。

学校の教室に設置されているのはわずか4台の扇風機のみで、エアコンが設置されていないため、教室内を十分に冷やすことができない状態です。

このため、一部の生徒から「暑さで頭がくらくらする」「吐き気がする」といった体調不良の声が上がりました。

この状況を受けて、保護者会が「ブロック氷を使った冷却対策」を提案し、教室に大量のブロック氷が搬入されることとなりました。9月3日には、ブロック氷がトラックから次々と降ろされ、教室へと運ばれていく様子が見られました。

このような「ブロック氷による冷却対策」は、長沙市の別の学校でも広がっているようです。

あるブロック氷の納入業者は、「今日のブロック氷の注文は予想を大きく超え、供給が追いつかない状態です。保護者からの問い合わせが殺到しています。」と語っています。

中国の一部地域では、猛暑の影響で学校の冷房設備の不足が問題になっています。

特に長沙市のような内陸の都市では、夏の気温が非常に高くなるため、エアコンの設置が急務となるケースも少なくありません。しかしながら、エアコンの設置には多額の費用や電力消費が伴うため、まだ普及が進んでいない学校も多いのが現状です。

今回のような「ブロック氷による対策」は、一時的なものに過ぎず、暑さの対策は行き届くにはまだまだ長い道のりがあるようです。

今後、より効果的で持続可能な暑さ対策が導入され、子どもたちが安心して学べる環境が整備されることが期待されます。

参考:小学生热到头晕,长沙一小学教室用冰块降温

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