中国・ウイグル自治区のアルタイ地区は美しい風景と豊かな文化資源で知られています。
『都市快報』によると、有名作家のエッセイを原作としたドラマの放送後、アルタイ地区の観光客が急増し予約が前年同月比で80.6%増加しました。
ところが急な観光人数の増加でトイレ数が足りず、観光客からの苦情が相次いでいます。ネット上ではトイレについて様々なコメントが寄せられています。
顔を隠して野外でトイレをしたとか、我慢しすぎで膀胱が破裂しそうになったとか、高速エリアでも長い列が作られたとか、旅行を計画するときにトイレのことを考えようと言う人もいます。
アルタイ地区の観光当局は、この問題を解決するために移動式トイレの設置を進めているようです。また、観光施設の中ではトイレの数が十分に足りていることも説明しました。
例えば、人気観光地であるカナス湖ではデザインが良く衛生状況も綺麗な50以上の公衆トイレが設置されています。
アルタイの観光業は2023年には観光客数が3150万人を超え、観光収入も274.53億元(約5900億円、1元=21.5円)に達しました。
しかし、アルタイは非常に広大な地域であり、観光スポット間の距離が100km以上離れていることも珍しくありません。そのため、移動中のトイレ問題が観光客にとって今一番不満の種となっています。
美しく魅力的な観光地こそ、トイレ問題が起きやすいものです。観光客の増加と追いつかないインフラの整備のギャップ解消には時間を要します。美しい景色と共にトイレの苦い思い出を残さずにすむようにするのが、地方の観光局にとって重要な課題となるでしょう。