中国のEC大手の京東グループ(JD.com)は、2024年第1四半期の業績を発表しました。売上は2,600億元(約5兆4600億円、1元=約21円)に達し、前年同期比で7.0%増加しました。純利益は89億元(約1860億円)で前年同期比17.2%の増加となりました。売上と純利益ともに予想より大幅増となっています。
京東グループのCEOである許氏は、「我々は第1四半期の安定した業績に満足している」と述べました。収益と純利益の増加は、コスト、効率、顧客体験の改善に向けた改革の成果が現れているようです。
京東グループは、ユーザー体験の向上にずっと力を入れています。3月月末にオンラインスーパーマーケットでは、農産物へ100億元(約2100億円)の補助金を投入し、消費者に低価格で高品質な農産物を提供する計画も発表しています。
さらに、新しい取り組みとして「京東モール」があります。これはオンラインショッピングの利便性とオフラインショッピングの体験を融合させた新しい商業施設であり、全国の主要都市に展開する方針です。
また、即時配達サービス『京東秒送』を導入し、消費者に迅速な配送を提供しています。
中国ではECの競争が激しく、多くのネットショッピング会社にとって経営改革が求められています。「中国のAmazon」とも呼ばれる京東グループの経営戦略も刷新し続け、どこまで業績を伸ばせるのか多くのメデイアに注目されています。