ピザハットが中国の消費者ニーズに対応するため、より手頃な価格の新しいレストラン形式『Pizza Hut Wow』を広州にオープンしました。
日本ではピザハットといえば宅配ピザのイメージですが、中国のピザハットはピザやパスタを中心としたイタリアンなレストランを展開しています。
広州にオープンした新型店は、従来のレストランよりもかなり価格を抑え、主に「高品質でコストパフォーマンスに優れた」商品を提供しているようです。
例えば、チーズピザは19元(約399円)、アンガス牛ソースのパスタは19元(約399円)で提供されています。この価格設定なら中国の消費者も足を運びやすくなるでしょう。
中国のピザ・パスタのレストラン市場は非常に競争が激しいですが、ピザハットは主要なプレイヤーとして位置づけられています。2022年の売上げでは35.2%のシェアを占めています。
他にも多くの洋食レストランが中国で店舗を展開し、競争を繰り広げています。例えば、サイゼリヤの2024年度の第1四半期の財務報告では中国がメインのアジア市場の売上げが198億3400万円で前年同期比26.5%の増加となっています。
中国では2023年から消費者の理念の変化に応じ、レストラン、小売り、食品、飲み物などで価格調整が進んでいます。
2023年の調査報告によると、43%の中国の消費者が家計支出を厳しく管理し、37%がより良い価格を求めて消費方法を変えると回答しています。
この消費動向に対応するため、「Pizza Hut Wow」はメニューを調整し、低価格で高品質な商品を提供することで、市場での競争力を高めようとしています。
ピザハットはこの新しい店舗はまだテスト段階としています。今後の市場の反応に応じて他の地域への展開される可能性があります。