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中国でダウンが高騰!いくらする?どうして高いの?

寒い冬には欠かせないダウンジャケット。しかし最近、中国では「ダウンが高すぎる!」という声が増えています。特に、「偽物の羽毛を入れているダウンジャケットがある」といった問題が話題になっているようです。

中国でダウンの価格はどのくらい?

『上観新聞』の独自に調査データによると、ダウンのネット小売価格は平均739.9元(約1万6000円、1元=21.5円)に達しているそうです。

現在、価格帯は幅広く、300元~500元(約6,450円~10,750円)の手頃な商品から、なんと16,200元(約34万8000円)の超高級品まであります!これを聞くと、「中国でダウンってそんなに高いの?」と思うかもしれませんね。

ダウンはどうしてこんなに高いの?

ダウンが高い理由の一つが、原材料である羽毛の価格高騰です。今年の羽毛価格は、1キログラムあたり1227.66元(約2万6000円)に達し、過去最高を記録しました。

『上観新聞』では、天候の影響や需要の増加、羽毛供給量の減少がこの価格高騰の背景にあると分析しています。さらに、2022年に改訂された品質基準により、保温性の高い羽毛を50%以上入れていないものはダウンジャケットと見なせません。これもコストを押し上げているとのことです。

例えば、白い鴨の羽毛を90%使用した699元(約1万5000円)のダウンジャケットの場合、羽毛だけで約150元(約3,220円)もかかる計算です。

中国ではブランド戦争も激化中

ダウン市場が成長する中で、各ブランドがしのぎを削っています。市場規模は2000億元(約4兆3000億円)に達しつつありますが、成長の余地がまだまだあります。これにより、価格や品質だけでなく、ブランドのイメージ戦略も重要になっています。

消費者がダウンを買う時に、多くの人はブランドを重視しており、トップ10のブランドの市場シェアの43.6%も占めています。

最も売れているのは「ボシデン(波司登、Bosideng)」であり、広告費などの商品販売戦略に関わる費用が30%以上もかかっているようです。

ある中国大手ブランドは若者に人気の俳優を広告塔として起用した当日にネットショップでの売り上げが2億元(43億円)も達していました。

ダウンが高くなるのはちょっと痛いですが、裏には色々な理由があることがわかりました。購入時には、羽毛の含有率やブランドの評判を確認し、必要に応じて口コミも参考にするなどして、品質をしっかり見極めながら、自分にぴったりの一着を選びたいですね!

参考:羽绒服究竟是不是消费“刺客”

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