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中国でサクランボが大幅値下げ!チリ産豊作が影響?

中国ではこの冬、サクランボがフルーツ市場で話題となっています。

『上観新聞』によると、2024年12月に入り、サクランボの価格が急落し、「過去数年間で最安値に近い価格」にまで下がったとのことです。

11月初頭に空輸で届いた輸入サクランボは500グラム当たり100元(約2150円、1元=21.5円)を超える価格で販売されていましたが、12月以降に海運輸送のサクランボが大量に市場に供給され、価格が急速に下がり始めました。

浙江省杭州市の果物市場では、中型サイズのサクランボが5kgで370元(約7960円)となり、11月初頭の価格からほぼ半額に。さらに、人気の大型サイズは1箱470元(約1万円)まで値下がりしました。

ネットでは「早く買いすぎて損をした」という声が相次ぎ、話題となっています。

今年の価格急落の背景には、チリ産サクランボの豊作が大きく影響しています。チリでは2024~2025年の生産量が前年度比で4,5割増となり、輸出量が1億2450万箱(1箱5kg換算、総計62万トン)に達する見込みだそうです。

加えて、今年はエルニーニョ現象の影響がなく、品質も向上しているといいます。この大量供給が、中国国内の市場価格を大きく押し下げている事態となっています。

サクランボだけでなく、いちごも値下がりし始めています。杭州市では12月下旬ぐらいに市場に出ているのは主に外地産で、500グラム当たり35元(約750円)程度ですが、いちごが大量に出回る正月以降にはさらなる値下がりが期待されるそうです。

ただし、市場では「サクランボの価格がすべて下がったわけではない」との指摘もあります。特に、大型サイズや高級ブランドのサクランボは供給が限られており、価格が安定しているか、むしろ上昇傾向にあります。

日本でも中国産や海外からの輸入フルーツは増加しており、価格競争が進む中で、高品質のフルーツがより手頃に購入できる日がくるかもしれません。 

一方で、大型サイズや希少性の高いフルーツには依然として高い付加価値がつけられ、特定の層に向けた需要が根強く残るでしょう。このような市場の動きは、フルーツを嗜好品として捉える日本の消費者にとっても、今後の購入行動に影響を与えるかもしれません。

参考:车厘子价格大跳水!或跌到近几年新低,有网友直呼:买早了,亏大了

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