2024年11月22日、中国浙江省で開催された「世界インターネット大会」に、中国乳製品大手の「伊利グループ」が唯一の乳製品企業として出展し、その先進的なデジタル技術と生産過程の融合が注目を集めました。
会場では、仮想現実(VR)を使った牛乳の製造過程の体験が提供されました。
さらに、AIによるバーチャルアシスタントが製品について質問に答えるデモや、個人データを元に健康プランを作成するアプリなどが披露され、来場者から高い評価を受けました。
伊利グループは、乳業全体のデジタル化を進める方針です。その一環として、牧場では自動搾乳や餌やりを行うロボットが活躍し、完全無人運営を実現しています。
この「スマート牧場」は生産効率を大幅に向上させるだけでなく、業界全体の新たな標準を作りつつあるようです。
製造面では、人工知能(AI)を活用した工場の自動化を進め、品質管理と生産スピードを飛躍的に向上させています。また、消費者の知恵を新しい製品の開発に取り入れるシステムを導入し、マーケティングの効率化も図っています。
さらに、AIを活用したバーチャルキャラクター「ジンジン」は、リアルタイムでのやり取りを可能にし、メタバース技術を活用し、仮想空間で工場見学を行える仕組みを構築するなど、乳業の枠を超えた革新を続けています。
このような取り組みは、中国乳業全体の競争力を高めるだけでなく、国際市場での存在感を強める可能性を秘めています。伊利が目指す産業全体おけるデジタル技術の導入は、食品産業の未来に大きな影響を与えるのは間違いがありません。