中国の「国際輸入博覧会」で、食品の展示が来場者の注目を集めているようです。
特に、過去7回にわたる博覧会で輸入先が広がったアボカドが話題となりました。現在、中国にはメキシコやペルー、ニュージーランドなど9カ国からアボカドが輸入されており、品質も多様です。
アボカドは健康食として人気で、食物繊維や不飽和脂肪酸が豊富なため、体重管理を意識する人々にも好評です。
過去にはアボカド1個あたり80元(約1720円、1元=21.5円)もしていた高級果物でしたが、輸入量の増加により価格が下がり、今回の博覧会では南アフリカ産のアボカドが8個で36.9元(約790円)と手頃な価格で販売されていました。
また、南アフリカは近年のBRICS(新興5カ国)会議を通じて中国へのアボカド輸出を認可され、10月には上海へ22トンのアボカドが到着。新しい通関制度によって、従来の1週間からわずか1時間で通関できるようになりました。
アボカド以外にも、マレーシアからの新鮮な新種のドリアンが「液体窒素冷凍」による鮮度保持技術を活用し、直接中国に輸入されています。
こうした輸入食品は電子商取引(EC)プラットフォームでも販売が拡大しており、消費者の関心も高まっています。
博覧会は輸入食品の多様性を示すだけでなく、通関速度や輸入手続きの改善にも貢献しています。
食品の新規参入企業に対しては、上海市青浦区が迅速な食品営業許可を発行するなど、ビジネスに向けた支援体制も整えられています。
これにより、世界中からの新鮮な食品がより手軽に中国消費者の元へ届けられる流れが加速しているようです。