2024年9月27日、上海で高級マンションの好調な売れ行きが大きな話題になりました。
「翠湖天地六期」と「中海領邸・玖序三期」という2つの豪華マンションが9月27日に販売開始し、即日完売となりました。1日で約170億元(約3400億円、1元=20円)の売上を記録したのです。
特に「翠湖天地六期」は、108戸の豪邸がすべて即日完売し、約120億元(約2400億円)を売り上げました。
このマンションは上海市黄浦区にあり、上海の高級マンションの筆頭と言えます。1平方メートルあたり21万元(約420万円)という高価格。部屋の広さも437平米から1352平米ととても広く、1戸あたりの平均価格はなんと約1.1億元(約22億円)にもなります。
同じ日に販売された「中海領邸・玖序三期」も、178戸が完売。価格は1戸あたり1500万元(約3億円)から3300万元(約6億6000万円)で、こちらも高級住宅として高い人気を見せました。
これほど高級住宅が売れている背景には、新築物件の価格が中古物件よりも安くなるという「価格の逆転現象」があります。このため、投資家たちが新築物件に注目しているのです。
また、上海は資産を持つ場所としても魅力的で、上海市に戸籍ない富裕層も投資を増やしています。例えば、留学から帰ってきた子供に上海の戸籍を取得させ、マンションを購入する資格を満たすという手法もあるようです。
さらに、2024年に入ってから不動産市場が冷え込んでいましたが、政府が「価格下落を止めて安定させる」という政策を提示したことで、上海の不動産市場が再び活気づいています。
政策の影響で一時的に需要が増え、高級住宅市場は独自の回復を見せています。
しかし、専門家たちはこの勢いがいつまで続くか心配しています。需要が一時的に集中している可能性があり、今後の動きには注意が必要だとされています。