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金の急騰で冷え込む中国ジュエリー市場 金投資は増加傾向

金の価格が新たな高値を更新し続ける中で、中国国内にさまざまな影響が出ています。

中国では、金価格の上昇が国内の金飾品消費市場に冷え込みをもたらしています。『証券時報』によれば、深圳の金ジュエリーの営業マネジャーの話によると「最近の金価格は高値で変動しており、消費者は金の新高値に慣れてしまい、購買意欲が低下している」と指摘されています。

現場に居合わせた消費者も「今の金の値段がずっと高値を更新し続けているので、金飾品に投資するのは迷ってしまいます」と語っているようです。

金のアクセサリーやジュエリーの売上がここ数カ月で30~50%も減少している一方、金貨やインゴットといった投資用の金商品の需要は増加しているとのことです。

この現象は、中国人の金に対する消費行動の変化を示していると言えるでしょう。

中国では、金は伝統的に富の象徴や贈答品として好まれてきましたが、近年では経済不安やインフレ懸念から、金そのものの資産価値に注目が集まっています。そのため、金の需要は実際に身につけるのジュエリーなどから、投資目的へとシフトしているようです。

さらに、金価格の上昇は経済全体にも影響を及ぼしています。

多くの金飾品店が売上低迷によって経営困難に陥り、一部では閉店を余儀なくされています。

特に深圳の大規模なショッピングモールでは、金装飾店が次々と閉店しており、地域経済にも悪影響を及ぼしているとのことです。

このように、金価格の変動は単なる価格上昇にとどまらず、消費行動や経済活動、さらには中国国内の店舗経営にも大きな影響を与えていると言えるでしょう。

今後も金の価格動向は、中国の経済や市場にとって重要な指標となりそうです。

参考:金价又创新高 有些黄金饰品门店却扛不住了

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