『新浪財経』によると、9.9元(約200円、1元=20円)という低価格で美容医療が受けられるサービスが中国で注目されています。
例えば、「9.9元でフォトフェイシャルが受けられる」といった広告が出され、多くの若者の関心を集めています。
月収の低い若い労働者層をターゲットにしたこうした美容医療のサービスは、手軽で経済的な選択肢として人気が高まっています。
Mob研究機構の報告書によると、美容医療を受ける人の60%以上が収入5000元(約10万円、1元=20円)未満だといいます。
30代の王さんは、地元の美容医療のグループチャットで見つけたお得なサービスを日常的に利用しているみたいです。
平日の昼休みに近所の美容クリニックで短時間の施術を受けるといいます。効率的で手軽な方法を活用し、周りに気づかれずに美容を楽しんでいます。
王さんは「わずかな時間で効果が出る施術が多く、時間とコストの両方でメリットがある」と感じています。
しかし、このような低価格の美容医療サービスには問題点もあります。
記事によると、多くの美容医療機関では9.9元という低価格は消費者の心理を利用し、集客の一つ戦略に過ぎず、実際にはより高価な施術やサービスへ誘導されることが多いとのことです。
また、無資格のスタッフによる施術や、安全対策が不十分なケースもあるようです。
美容医療サービスの品質や安全性が軽視されることは、顧客の不満やトラブルにつながりかねません。今後、美容医療業界が価格競争から脱却し、質の高いサービスを提供する方向へ進むことが期待されています。