スターバックスコーヒーは、2024年6月30日までの第3四半期の財務業績を発表しました。
売上高は91億1000万ドル(約1兆3670億円、1ドル=150円)で、前年同期比で1%減少し、予想を下回りました。
純利益は10億5000万ドルで、前年同期の11億4000万ドルから7.8%減少しています。中国市場での売上は10.71%減の7億3400万ドル(約1101億円)となっています。
スターバックスのラクスマン・ナラシムハンCEOは、中国市場での失速は市場競争の激化と消費者支出の慎重さが原因と述べているようです。
中国市場では、大規模な価格戦争が展開されており、スターバックスも一部でそれに参加している状況です。例えば、3杯で49.9元(約1047円、1元=21円)、2杯39.9元(約838円)、1杯19.9元(約418円)といった値引きキャンペーンを実施しています。
一方で、スターバックスは価格競争をできるだけ避け、高級ブランドとしての地位を維持するための戦略的な価格設定を行っており、900を超える中小の都市に進出し、こちらの都市で7306店舗を運営しています。
スターバックスは今後、中国市場での成長と収益拡大を目指してデジタル化、イノベーション、ローカライズされた事業を展開していく予定です。
中国市場におけるスターバックスの苦戦は、競争が激化する中での戦略的な選択が重要であることを示しています。
日本市場と比較しても、消費者の動向や市場環境の違いが大きく影響していると考えられます。今後のスターバックスの動向に注目が集まるでしょう。