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中国ホテルチェーン「亜朶ホテル(Atour Hotel)」が好業績:枕の販売が要因か?

夏休みシーズンの到来とともに、中国のホテル業界では大幅な価格上昇が見られます。

投資経済情報サイト『36氪』によれば、多くの人気観光地では、リーズナブルなホテルでも一泊300~400元(約6600~8800円、1元22円)からスタートし、繁忙期には料金がさらに跳ね上がっています。

例えば、山西省大同市のホテルは通常200元(約4400円)が、連休中には2000元(約4万4000円)にまで上昇しました。

このような価格上昇は中国のホテル業界に好業績をもたらしているようです。

一方、中国のホテル業界では副業(サイドビジネス)による収益増加も注目されています。特に亜朶ホテル(ATOUR HOTEL)は、枕やベッド用品の販売といった事業で成功しています。

2023年には枕が120万個以上売れ、小売り販売の売上げが9億7100億元(約213億円)に達しました。

亜朶ホテルは、数々の人気インフルエンサーを起用し、製品を積極的に宣伝しています。このような戦略により、同社は副業による収益を大幅に増加させています。

亜朶ホテルの副業による収益の増加がいつまで続くかは不明です。枕以外のヒット商品がなく、枕も委託生産なので、模倣されやすい環境にあるようです。

他のホテルグループに比べると、亜朶ホテルは1210店舗と規模は小さいものの、高い利益率を誇っています。2023年に純利益率が15.84%に達しました。

中国のホテル業界では、高品質なサービスの提供を目指すのがトレンドであり、ホテルの値上げもその結果と言えるかもしれません。

高品質な商品提供し、提供したものを自社ブランドの商品として売り出すのもビジネスチャンスと捉えられるでしょう。

参考:卷翻天的酒店,正在掏空中国人的钱包

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