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長沙市で話題の新住宅購入支援「3年0月供」 そのメリットとリスク

中国の不動産市場において、ある不動産会社の新たな販売戦略が注目を集めています。

この会社は湖南省長沙市にあります。「古い家の下取り」と共に「3年0月供」という販売戦略を打ち出しました。購入者が新居に入居してから最初の3年間、月々の住宅ローンの支払いが免除され、条件が合えば、古い家を買い取る上、買取り金額の1%にあたる補助金も支払われます。


『每日経済新聞』によると、長沙市は6月7日からこの販売戦略を開始しました。プロジェクトは長沙市開福区に位置し、参考平均価格は1平方メートルあたり1.9万元(約40万8000円、1元=21.5円)です。販売面積は193~225平方メートル、参考総価格は367万~445万元(約7800万円~9500万円)となっています。

多くの専門家は、この「3年0月供」政策が一部の消費者にとって魅力的であると評価しています。特に、現在の市場環境において、中古住宅市場の活況や新築住宅市場の競争激化に対処するための戦略として注目されています。

しかし、この政策には長期的な効果についての懸念もあります。例えば、購入者が3年後に月々のローン返済を再開する際に、月々の返済額が増加する可能性があることが指摘されています。また、ローンの返済年数が短くなるため、購入者の返済負担が増加する恐れもあります。

専門家たちは、購入者に対して冷静な判断を求めています。北京金訴法律事務所の主任である王玉臣氏は、「この政策は確かに”購入者の一時的な経済負担を軽減”と”宣伝”という2つ面での効果が期待される」と述べています。

その一方、長期的なリスクを十分に理解した上で判断することや、購入者は契約書の細部を確認し、販売広告の内容に惑わされないようとも注意を促しています。

中国の不動産市場は常に変動しており、新たな販売戦略が次々と登場しています。今回の「3年0月供」もその一例です。購入者は、自身の経済状況と将来のリスクを慎重に評価し、冷静に判断することが求められます。

出典: “目前还没有签约的”,华发长沙首例“3年0月供”听起来很香,业内担忧“房价下跌怎么办?”

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