2024年11月20日
日本の化粧品メーカー、「KOSE(コーセー)」は、中国のオンラインプラットフォーム、天猫(Tモール)の旗艦店を2024年4月19日に閉店すると発表しました。
公式サイトの公告によると、閉店前に受けた注文は予定通りに配達されますが、会員の権利は失効するため、ユーザーは早めに会員センターでのオンライン交換を行う必要があります。
『南国今報』が報じたところによると、同社は中国市場での電子商取引と旅行小売の売上が大きく下落しており、日本の汚染水排出が中国消費者の日本ブランドに対する抵抗感を強めたことが影響しています。
また、アジア市場での日韓化粧品の衰退と国内化粧品ブランドの台頭が背景にあります。
この動向は、国際市場における日本ブランドの挑戦を浮き彫りにしています。特に中国市場における競争の激化と消費者の嗜好の変化が、外資系企業にとっての大きな試練となっていることがうかがえます。
中国国内での「KOSE」のブランドポジショニングやマーケティング戦略が定まっていないとの分析もあり、商品の差別化を図り切れていないようです。
「KOSE」だけでなく、実際に日本の多く化粧品ブランドが中国市場から撤退したり、規模を縮小したりに苦境におかれています。