『南国今報』が報じた記事によると、中国で朝食を取らない人が増えているようです。
毎日きちんと朝食を取れていないない人が、平日では18.4%、週末では29.7%までに上ることが中国栄養学会の調査で明らかになりました。
これは『全民栄養週間』の一環として開催された第六回全国栄養科学普及大会で発表されたものです。健康志向が高まっている中国では朝食の重要性も認識されつつあります。
この調査では、多くの人は主に穀物やいも類を食べており、乳製品、豆類、野菜や果物の消費は50%にも満たないという結果が出ています。
中国疾病予防管理センターの研究員である劉愛玲氏は「適切な朝食を摂取しないことで肥満のリスクが高まるとともに、糖尿病や心血管系疾患のリスクも増加する」と指摘しています。
また、劉氏は「朝食をしっかりとることで、これらの健康リスクを減少させることができるだけでなく、脳の発達や成人の記憶力と情緒にも良い影響を与えることができる」とも述べています。
日本では多くの家庭でバランスの取れた朝食が重視されていますが、中国ではまだそのような認識が十分に根付いていないことがうかがえます。
中国の栄養改善に向けた政策や教育の拡充が期待される中、今後の取り組みに注目が集まるでしょう。