中国の公立大学でいわゆる「80後」(1980年代生まれ)が学長や大学幹部に就任しているケースが増えているようです。
2021年以降、中国の高等教育機関において少なくとも14人の「80後」が学長や副学長などに就任しています。このような若い世代が高等教育の中枢で重要な役割を果たし始めています。
つい最近、44歳の張凱氏が青島理工大学の学長に任命されました。張氏は中国石油大学で博士まで教育を受け、その後教職員として同大学でキャリアを重ね、多くの国家レベルのプロジェクトに携わりながら、学術的な功績も上げています。
他にも北京大学、厦門大学、西安交通大学、北京師範大学などの学長や副学長として「80後」が起用されています。今年だけで5人の「80後」が大学のトップ人事に抜擢されています。
これは中国の高等教育界における世代交代の進行を示しているものと言えるでしょう。14人の若い世代の学長や副学長のうち12人は博士号を持ち、少なくとも10人が優れた研究業績または国家プロジェクトをリードしました。
若きリーダーたちは、テクノロジーとデジタルメディアに精通していることが多く、教育の方法や大学運営に新しい風を吹き込むことが期待されます。
「80後」が持つグローバルな視野や革新的な教育アプローチが、中国の高等教育機関を国際的な競争においてより強力なものにすることも期待されています。
しかし彼らとっては、研究と事務的な仕事の両立が挑戦になることもあるようです。
出典:“80后”都当大学校长了