中国国家郵政局が発表した統計によると2024年10月は業界が繁忙期に入り、宅配便の取扱量が大きく伸びて過去最高となりました。
10月1日から7日間ある「国慶節」の連休には1日あたり31.61億個もの荷物が配送され、10月22日には1日で7.29億個と過去最高の取扱数を記録しました。
10月全体での取扱量は前年比24%増、収益も16.5%の増加が予想されており、11月も成長が続く見込みです。さらに、物流拠点が各地で整備され、荷物をスムーズに配送するための設備も増加しています。
例えば、浙江省や広東省などに新しい配送センターや専用貨物の航空便が追加されました。
また、中国の宅配業界は国際配送にも積極的に取り組んでおり、国内の複数の地域に国際物流センターが設置されました。
これにより、国際的な荷物の集荷や保管、配送がスムーズになり、中国から日本を含む他国への宅配便もさらに便利になっています。
日本も、中国と同様にネットショッピングの利用が一般的になり、それに伴って宅配便の需要が増加しています。近年、特に大手ネットショップのセール期間には配達件数が増加し、宅配便会社の負担が大きくなっています。
その一方、人手不足が配送に大きな支障がもたらしているのも現状です。
そんな中、日本国内でも宅配業者が効率化のために物流センターや配送網を強化し、配達の自動化やロボットの導入なども試みられています。
今後、日中の宅配便業界の取り組みの発展はどのように影響し合うのかが一つ注目できるところかもしれません。