ネット恋愛の恐怖、天津の男性が幼なじみに欺され被害2260万円

天津に住む陳さんは、2019年に幼なじみの雪さんに紹介された「小晴」という女性とインターネットを通じて恋愛をしていました。

しかし、実際には小晴は存在せず、雪さんが陳さんを騙すために小晴のふりをしていたことが明らかになりました。

報道によると、雪さんは小晴を装い、親が重病でお金が必要などとウソの言い、陳さんから合計113万3159元（約2260万円）を騙し取っていました。

陳さんは度重なる金銭の要求に疑念を抱き、母親の強い要望で警察に相談。調査の結果、雪さんの詐欺行為が明らかになり、彼女は詐欺罪で起訴されました。

最終的に、裁判所は雪さんに懲役12年と罰金10万元（約200万円）の判決を下し、陳さんに対して108万9631元（約2180万円）の返済をするように命じました。

小晴から親の重病を理由にしてお金が要求された時には、紹介してくれた幼なじみの雪さんに事実を確認したこともあったそうですが、雪さんが確かだと答えたので、疑わずにお金を振り込んだようです。

まさか、自分が信頼を置いていた幼なじみが詐欺を企てているとは夢にも思わなかったことでしょう。

その後、幾度も実際に会うことを要求しましたが、親の世話で離れられないとか、コロナの影響で出られないとかの理由で拒否し続けていたようです。

陳さんは疑ったこともありましたが、幼なじみと相談したことで、そのうち疑がうことはなくなったようです。しかし、お金が底に突き、陳さんが母親からお金を借りようとしたところで、騙されていたことが発覚しました。

この事件は、ネット交際に対して警戒心を持つべきことを教えてくれる一方、知り合いとの付き合い方にも注意が必要なことが分かります。見知らぬ相手に騙されないとしても、親しい相手だったら安易に信じて、お金を送ってしまうかもしれません。

中国では、近年インターネットを利用した詐欺事件が増加しています。特にSNSやチャットアプリを通じた恋愛詐欺が大きな問題となっています。

この背景には、オンラインコミュニケーションの手軽さと匿名性があり、それが詐欺師にとって格好の手段となっているようです。

インターネットの発達に伴い、個人が容易に他人とつながれる時代となりましたが、それだけにリスクも伴います。こうした事件を防ぐためには、相手の言動に疑問を持ち、自分の財布のひもを堅く締めるのが賢明と言えるでしょう。

参考：网恋4年的女友竟是已婚发小 一男子被骗取超一百万元
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