北京市は自動運転車を都市の公共交通サービスに使用することをサポートするため、新たな条例案を公表し、意見を募集しているようです。
この条例案では、自動運転車が都市の公共バス、タクシー(配車サービス)などのサービスに使用できることが盛り込まれています。
この法案では、国や北京市の関連規定に準拠した自動運転車が、安全を確保しながら段階的に道路テスト、デモンストレーション運用、輸送サービスが行えるとしています。
通行できる範囲や道路などを小規模な範囲から北京全域で運転できるような具体的なものが将来政府機関によって公表されることも盛り込まれています。
注目すべき点は、自動運転車の監視員を遠隔で配置できるということです。自動運転車の運行状況や周囲の環境を監視し、必要に応じて対応することで安全を確保するようです。
万一、自動運転車が故障や事故を起こした場合、車内に運転者がいる場合は直ちに停車し、現場を保全し、負傷者を救助し警察に通報する義務があります。車内に運転者がいない場合は、遠隔の監視員が直ちに警察に通報します。
この条例案は、北京市が自動運転車技術の普及と発展を支援するための重要なステップと言るでしょう。
遠隔安全員の導入は、自動運転車の実用化に向けた安全対策として注目されます。
日本においても、自動運転技術の導入は進められていますが、北京市のような大都市での試行はその実用性と安全性の確保において重要な参考になるでしょう。
近い将来、世界各地で自動運転が標準となり、便利な交通が普及するのが楽しみです。