先月、成都にあるホリデイ・イン エクスプレスホテルの価格に設定ミスがあり、40元(約860円、1元=21.5円)という格安料金で予約が可能となり予約が殺到しました。
しかし、後にホテル側はこの価格が誤りであり、正しい価格は400元(約8600円)であったと発表しました。このミスにより、1000件以上6000部屋を超える予約が入る事態となりました。
弁護士によると、今回のホテルが設定した価格は「重大なミス」に該当し、注文を撤回することが可能なようです。もし消費者が同意しない場合は、司法手続きによって解決を図ることになります。
6月13日、IHG(インターコンチネンタルホテルズグループ)のアプリを利用してホテルを予約した陳さんは、43元(約920円)の部屋を4部屋、183元(約3930円)の部屋を21部屋予約しました。陳さんはIHGの会員であり、この価格を見てすぐに予約を行いました。
しかし、翌日、全ての予約が何の通知もなくキャンセルされました。ホテルに問い合わせたところ、ホテル側から価格の設定ミスに関する謝罪文が送られてきました。
この事件は、中国の電子商取引市場やサービス業界における消費者権利の重要性を再認識させるものとなっています。また、ホテル業界全体に対しても、価格表示に対する管理の徹底が求められるきっかけとなるでしょう。
中国の消費者保護の意識が高まる中で、こうした事例は業界全体にとっても教訓となります。誤表示に対する迅速かつ適切な対応が求められます。